中高年女性がかかりやすい病気

40代、50代の中高年女性には、閉経を境に心身に大きな変化が訪れます。

それに伴い、かかりやすい病気、注意しなければならない病気がありますので、今後の人生を豊かなものにするためにも、健康には十分に気を配りましょう。

中高年女性がかかりやすい病気

40代以降の中高年女性がかかりやすい病気には、次のようなものがあります。

  • 更年期障害
    40代から50代の多くの中高年女性を悩ませるのが、更年期障害です。
    閉経に伴い卵巣の働きが失われ、女性ホルモンの分泌も急激に減少するため、自律神経も不安定になり、さまざまな症状が現れます。
  • 高脂血症
    女性ホルモンであるエストロゲンは、血液中の善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールを抑制する働きがあります。しかし、閉経を境にエストロゲンが激減するため、高脂血症になる可能性が高くなります。
  • 慢性関節リウマチ
    30代から50代の女性に多い慢性関節リウマチは、初期の頃は倦怠感、食欲不振、体重減少などが現れますが、その後、起床時の手指の関節のこわばりから気づくケースが多くなっています。
    進行すると、全身の関節痛やこわばり、しびれなどが現れることもあります。
  • 骨粗しょう症
    閉経前後から、骨量を維持する働きのある女性ホルモンのエストロゲンの減少に伴い、骨密度も減少し始めます。
    そのため、中高年以降から骨粗しょう症のリスクが高くなります。
  • シェーグレン症候群
    中高年女性に多いシェーグレン症候群は、膠原病の1つで、唾液や涙が出にくくなるなどのさまざまな症状を伴う病気です。
    慢性の病気で、多くの場合、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返します。
  • 手根管症候群
    親指や人さし指にしびれが出る手根管症候群は、手先の作業を続けたり、手首に繰り返し強い力を加え続けたりした結果、神経が圧迫されて痛みが生じる病気です。
    糖尿病や肝臓病、リウマチや透析中の人に発症しやすいといわれています。
  • 白内障・緑内障
    中高年女性に多い目の病気として白内障と緑内障があります。
    白内障は、目の老化現象のひとつですが、目の中の水晶体が白く濁るのが原因で、ものがかすんで見えます。
    緑内障は、眼球内の「眼圧」が高くなることによって視神経が侵され、視野が狭くなったり、視力が低下します。
  • 乳がん
    乳がんも、更年期の中高年女性に多い病気です。
    乳がんは定期健診や自己検診による早期発見、早期治療により、治癒率が高くなります。
  • くも膜下出血
    40代から50代の中高年女性に多いくも膜下出血は、いきなり経験したことのないような激しい頭痛に襲われるのが特徴です。
    脳の動脈にできたこぶ(動脈瘤)が、破裂することにより起こるもので、血圧やコレステロール値が高い人、糖尿病の人などは特に注意が必要です。
  • 甲状腺機能低下症(橋本病)
    甲状腺の機能が低下して起きる自己免疫疾患で、中高年女性に多く見られます。
    甲状腺を異物と勘違いして免疫細胞が甲状腺を攻撃するために自己抗体を作るのが原因で、更年期障害と似たような症状が現れます。

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