ホットフラッシュの症状と原因
多くの中高年女性が経験するホットフラッシュとは、突然顔や体が熱くなり、頬が赤くなって汗が大量に流れ出たりするもので、更年期障害の代表的な症状のひとつです。
ホットフラッシュの原因は、ホルモン分泌の変化によって自律神経のバランスが乱れるためと考えられています。
ホットフラッシュの症状
ホットフラッシュは、「ほてり」や「のぼせ」とも言われ、更年期の女性の4分の3が経験すると言われます。
更年期の初期に始まり、1年以上続いたり、半数近くの中高年女性では5年以上続くこともまれではありません。
症状の出方は、人により異なりますが、何の前ぶれもなく突然顔がカーッと熱くなって汗が噴き出す人、決まった時間になる人、精神的に動揺したときになる人、気温が高いときになる人などがいます。
また、顔だけが赤くなって大量の汗が出る人や、顔から上半身に汗が出る人、全身に汗が出る人もいます。
そして、このような症状を意識すればするほど、体が熱く感じ、抑えようとして焦れば焦るほど汗がどんどん噴き出してくるという特徴があります。
ホットフラッシュの症状は、一般に10秒から1分くらいで治まりますが、人によっては5分以上続くこともあり、治まった後に悪寒を感じることもあります。
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ホットフラッシュの原因
更年期に伴うホットフラッシュの原因は、ホルモン分泌の変化により自律神経のバランスが乱れるためと考えられています。
女性が更年期に入ると、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少して来ます。
すると視床下部では、エストロゲンとプロゲステロンの分泌を促すために下垂体に指令を出し、卵胞刺激ホルモンと黄体刺激ホルモンの分泌を増加させます。
しかし、更年期は、卵胞の働きが既に弱っているため、思うように女性ホルモンが分泌されません。
体温調節も担っている視床下部では、さらに女性ホルモンを分泌させようと頑張りますが、その結果、自律神経のバランスが乱れてきます。
自律神経のバランスが乱れてくると、血管を収縮させたり、拡張させたりする働きがうまく行かなくなり、特に皮膚の表面に近い血管が拡張して血流が増えるため、ホットフラッシュの症状として現れます。
ホットフラッシュは、自律神経のバランスが回復して来ると、自然におさまって来ます。
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