生活習慣病とはどんな病気?

中高年女性にとって要注意の生活習慣病とは、どのような病気を指すのでしょうか?
生活習慣病を予防して健康な毎日をおくるためにも正しく理解しておきましょう。

生活習慣病とは?

生活習慣病とは、40代から60代の働き盛りの年代に多いことから、以前は成人病(せいじんびょう)と呼ばれていたもので、長年の生活習慣が原因で引き起こされる疾患の総称を指します。生活習慣病には、具体的には次のようなものがあります。

  • 高血圧症
    高血圧は、血管を流れる血液の圧力が高い状態を言いますが、自覚症状がないため、そのまま放置していると動脈硬化を促進したり、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こすことがあります。
    高血圧は、遺伝のほか食事や肥満、ホルモンの異常などで起こりやすくなります。


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  • 脂質異常症(高脂血症)
    脂質異常症(高脂血症)は、血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪が過剰となったものを言います。
    自覚症状はありませんが、放置しておくと動脈硬化が進みます。
    脂質異常症の原因としては、遺伝のほか、食事による脂質の取りすぎ、ホルモン分泌の変化などがあげられます。
    特に中高年女性の場合、閉経後にコレステロール値が上がることがあります。
  • 糖尿病
    糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなり、尿に糖が出る病気です。
    血糖値がさほど高くない時は自覚症状がありませんが、放置していると、目や腎臓、神経などに障害が起きたり、動脈硬化が進みやすくなります。
    糖尿病の原因としては、高カロリーの食生活、運動不足、ストレス過多などが挙げられます。
  • 肥満症
    肥満症は、体に脂肪が多く溜まり、体重が標準体重より重くなった状態を言います。肥満症は、食事や運動不足、ホルモンや脳の異常などが原因として挙げられます。肥満症を放っておくと、他の生活習慣病の進行を加速させます。
  • 動脈硬化
    動脈硬化は、動脈の壁にコレステロールなどの脂肪がたまり、血管壁の膜が厚く、硬くなる状態を言います。
    動脈硬化は、肥満、高血圧、高脂血症、運動不足、喫煙、ストレスなどが原因となっています。動脈硬化を放っておくと、血液の流れが悪くなったり、最悪の場合は詰まってしまい、心筋梗塞や脳梗塞などを起こすことがあります。
  • がん
    偏った食事や喫煙、ストレスなどの長年の生活習慣が原因で引き起こされる各種のがんも、生活習慣病のひとつと言えます。
  • 脳卒中
    脳の血管が破裂する脳出血やくも膜下出血、脳の血管が詰まる脳梗塞も生活習慣病のひとつです。脳卒中は、高血圧や高脂血症、動脈硬化、糖尿病などが悪化した結果、引き起こされることが多い病気です。
  • 骨粗しょう症
    骨粗しょう症は、体を支える骨がスカスカになってしまい、骨格がゆがんだり骨折しやすくなる生活習慣病です。
    カルシウムの不足や運動不足、ホルモン分泌の変化などが原因ですが、特に閉経後の中高年女性は急激に骨密度が下がりやすくなるため、注意が必要です。

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