多汗症による脇の下の臭い
脇の下の臭いの原因には、ワキガ・加齢臭のほかに「多汗症」によるものがあります。
暑い時や運動をした時は、体温が上昇し誰でも汗をかきますが、多汗症の場合は体温上昇に関係なく大量に汗が出ます。
多汗症の汗は、エクリン汗腺から出るもので、本来はさほど臭いはありませんが、長時間汗をかいたままでいると、皮膚や衣服の雑菌と混ざり合い、臭いを発するようになります。
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多汗症とは?
多汗症(たかんしょう)とは、暑くもなく運動したわけでもないのに、大量に汗が出る症状です。
人間の体は、暑さや運動によって体温が上がると、それ以上上がり過ぎるのを防ぐために汗が出て、体温を調節します。
しかし、多汗症は体温上昇に関係なく、脇の下や手のひら、足の裏などに大量に汗をかきます。
脇の下の汗が多いものを「わきが多汗症」または「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」と言い、手のひらや足の裏に大量に汗が出るものを、「手掌足蹠多汗症(しゅしょうそくせきたかんしょう)」と言っています。
多汗症は、原因がはっきりしない「原発性多汗症」と、何らかの病気によって発症する「続発性多汗症」に分けられますが、精神的な緊張やストレスも発汗の原因となります。
緊張したときに発汗を促す「交感神経」が敏感過ぎるため、汗腺のひとつであるエクリン腺を必要以上に刺激してしまい、大量の汗が出ると考えられています。
多汗症に悩む人は、思春期から中高年世代、シニア世代にまで広範囲の年齢層に渡っていますが、特に臭いが気になるのは脇の下の汗が多い「わきが多汗症」で、中高年女性やシニア女性にも見られる症状です。
多汗症の汗は、エクリン腺から分泌されるためもともとは無臭ですが、長時間汗をかいたままでいると、汗が酸化したり、皮膚や衣服の雑菌と混ざり合い、臭いを発するようになります。
空気に触れやすく汗を拭き取りやすい手のひらや足の裏と異なり、脇の下は下着や洋服で覆われてしまうため、適度な湿度が保たれ、雑菌が繁殖して臭いが発生しやすいとも言えます。
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