おなかが張る(腹部膨満感)の原因は?

おなかが張って苦しいことがありますが、これを医学的に腹部膨満感(ぼうまんかん)と言っています。

女性の場合、おなかが張る原因として、便秘などによって胃腸内にガスや食物がたまるケースが多くなっています。また、何らかの病気によっておなかが張る場合もありますので、注意が必要です。

おなかが張る原因

中高年女性のおなかが張る原因として、次のようなものが考えられます。

  • 便秘
    大腸では、食べたものが消化・吸収されますが、栄養分や水分が吸収された残りは便となって、排出されます。
    しかし、その残りカスがいつまでも大腸内にあると、悪玉菌が増殖したり、腸内が発酵して悪臭を放つガスが発生します。
    このような症状が便秘ですが、このガスが大腸内にたまるとおなかの張りの原因になります。
  • 消化不良
    食べ過ぎた場合、胃での消化が間に合わず、消化されないままの食べ物が腸に送られてしまいます。
    この未消化物は、悪玉菌の増殖を招き、水素、メタン、二酸化炭素などのガスが発生し、おなかの張りの原因となります。
  • 腸下垂
    大腸は腹筋や骨盤に支えられ、小腸の周りをコの字型に取り囲んでいます。
    しかし、加齢により腹筋が弱くなったり、骨盤がゆがんでくると、大腸がねじれて変形したり下垂してきます。
    それが腸下垂ですが、そうなると便の通りも悪くなり、ガスが発生しておなかの張りの原因になります。
  • 腸閉塞
    おなかの張りと同時に激しい腹痛、吐き気や嘔吐があり、便やガスが出ない場合は腸閉塞の可能性があります。
    こんな時はすぐに病院を受診してください。
  • 婦人科の病気
    子宮筋腫や卵巣のう腫、子宮ガンなどの婦人科の病気がおなかの張りの原因になることがあります。
  • 空気嚥下症(呑気症)
    緊張すると空気を大量に飲み込んでしまったり、食べ物と一緒に空気を飲み込んでしまう空気嚥下症(または呑気症)の場合も、胃にたまった空気でおなかが張ることがあります。
    この場合、ガスが原因ではないため、意識して空気を飲み込まないようにするだけでも、おなかの張りを軽減することができます。


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