中高年女性の白髪の原因

中高年女性にとって気になるのが、年齢に伴う髪の毛の変化です。

特に白髪は多くの中高年女性を悩ませますが、これ以上増やさないためにも、白髪ができる原因を知っておきましょう。

白髪ができるメカニズム

日本人の髪の毛が黒いのは、メラニン色素の力によります。
髪の毛は、頭皮の毛根から生えて来ますが、最初は色がついておらず全て透明です。髪の毛の成長に従ってメラニン色素を作るもとになる「色素幹細胞」が次々に自己複製し、髪の毛に色をつけて行きます。

この「色素幹細胞」が複製しているうちは、黒髪は持続します。
しかし、紫外線その他の影響からDNAが損傷し、それを修復できずにいると、色素幹細胞の数が減少してしまい、メラニン色素を作ることができなくなってしまいます。

髪の毛が生えて来ても、メラニン色素で黒く染めることができなくなると、それが白髪となります。

白髪を増やす原因

黒髪の中に2本、3本の白髪があるうちはまだいいのですが、それがどんどん増えて来るのが問題です。白髪を増やす原因としては、次のようなものがあります。

  • 紫外線
    紫外線は、頭皮の色素幹細胞のDNAを損傷させる大きな要因になります。
    もともと頭皮は色素幹細胞がある毛嚢(もうのう)を、紫外線などの外部刺激から守るため、人体の皮膚の中では一番厚みがあります。
    しかし、直射日光をまともに受けやすく、白髪を増やす原因にもなっているのです。
  • 栄養不足
    頭皮と髪の毛に必要な栄養が不足すると、メラニン色素を作る力も弱くなり、白髪が発生しやすくなります。
    特にカルシウム・亜鉛・アミノ酸・銅などの不足は、白髪を増やす大きな原因にもなります。
  • ストレス過多
    白髪の発生には、精神的な要素も関連してきます。
    特にストレスは自律神経に影響を与え、ホルモンバランスを崩したり、発毛サイクルの乱れにつながり、白髪の発生を加速させます。
  • 喫煙
    タバコは、毛細血管を収縮させるため、体の隅々まで十分な酸素や栄養素が行き届かなくなります。
    髪の毛を成長させる頭皮にも必要な栄養素が送られないため、白髪や薄毛の原因になります。
  • 病気
    胃腸疾患や甲状腺疾患など、何らかの慢性疾患がある場合、白髪が増えることがあります。また、代謝障害や薬の副作用で白髪が増えることがあります。


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