洋ナシ型肥満とりんご型肥満

肥満のタイプには、洋ナシ型肥満とりんご型肥満があります。
脂肪のつき方が下半身に多いのが洋ナシ型肥満で、女性に多く見られます。

また、上半身に脂肪がたくさんつく肥満がりんご型肥満で、こちらは更年期以降の女性や中高年男性に多く見られます。

洋ナシ型肥満の特徴

洋ナシ型肥満は、ちょうど果物の洋ナシの形のように腰周りやお尻、太ももなどの下半身に脂肪が多くつきます。

ウエスト÷ヒップの値を計算してみてください。女性の場合0.8以下であれば洋ナシ型肥満と判断することができます。
この洋ナシ型肥満の脂肪のほとんどは皮下脂肪であるため「皮下脂肪型肥満」とも言われます。

洋ナシ型肥満はりんご型肥満に比べて、内臓の周りにつく脂肪は少ないため、生活習慣病などの危険性は少ないと思われがちですが、長期的には血液がドロドロになり、動脈硬化や高脂血症を引き起こす原因となります。

また、皮下脂肪は内臓脂肪よりも代謝が悪く分解されにくいという特徴があります。
そのため、ダイエットを始めても即効性は期待できません。

しかし、皮膚のすぐ下にある皮下脂肪は、外部からの刺激を加えやすく、マッサージや運動などで根気良く継続していけば徐々に効果が現れて来ます。


スポンサーリンク


りんご型肥満の特徴

りんご型肥満の脂肪は内臓脂肪が多いため「内臓脂肪型肥満」とも言われます。
りんご型肥満は中高年男性の場合「ビール腹」などと良く言われますが、更年期以降の中高年女性にも多く見られます。
ウエスト÷ヒップを計算した場合、女性で0.8以上ならりんご型肥満と判断することができます。

りんご型肥満は、糖尿病や高血圧、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こしやすく、脳卒中や心筋梗塞などの重大な疾病を起こす確率も高くなります。

りんご型肥満は、食べ過ぎや運動不足などにより、内臓周辺に老廃物がたくさん溜まり、代謝が追いつかなくなった結果の肥満です。

脂肪の蓄積が早い反面、分解されるのも早いため、運動や食事制限などで比較的容易に余分な脂肪を落とすことができます。

スポンサーリンク


関連ページ