ダイエット・停滞期とリバウンド

がんばってダイエットをしているにもかかわらず、ある時から体重が全然減らないという停滞期が訪れることがあります。

時には以前より体重が増えてしまうリバウンドが起こることもあります。
ダイエットを成功させるためには、この停滞期やリバウンドをどのように乗り越えるかがポイントになります。

ダイエットの停滞期とは?

ダイエットを始めると、少しずつ体重が落ちてきます。嬉しくなってつい、周囲に自慢したり・・・。

ところがある時期になると体重の減少が止まってしまうばかりか、増えたり減ったりを小刻みに繰り返したりします。

これが「停滞期」で、主に食事制限によるダイエットを成功させた多くの人が経験しています。

この停滞期は、人間の体に備わった危機管理システムである「ホメオスタシス機能」から来るものなので、自然な成り行きと言えます。

「ホメオスタシス機能」とは恒常性維持機能とも言われますが、人間の身体に何らかの変化が起きたとき、生命の危機を察知し、元の状態へ戻そうとする働きです。
この機能があるために体温や血圧が調整されてほぼ一定に保たれ、傷ついた部分は修復されます。

ダイエットによる体重減少も緩やかなものであればこの機能は作動しませんが、多くは体重減少が5%を超えたあたりからホメオスタシス機能が働き出します。

体重の減少を生命の危機と捉え、これ以上の減少をくい止めて元の状態に戻そうとするためです。それが停滞期となって現れます。


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ダイエットのリバウンドとは?

身体の中でホメオスタシス機能が作動すると、元の体重に戻して生命を守ろうとするため、食事からのエネルギー吸収率が高まり、少ないエネルギーでも活動できるように基礎代謝量や運動による消費エネルギーも低く抑えられます。

これが停滞期の状態ですが、この時期は体重減少はストップし、太りやすい身体になっています。
食事制限をしても、がんばって運動をしても効果がないので、がっかりしてダイエットをあきらめてしまうと、どんどん体重が増えることになります。

これがダイエットのリバウンドで、時には以前の体重よりも増加してしまうこともあります。

さらに、このリバウンドとダイエットを何度も繰り返すと、太りやすく痩せにくい体質へと変わってしまうこともあります。

ダイエットをしていても、一向に体重が減らなかったり、以前よりも増えてしまったりすると、「まだまだがんばり方が足らない」「意志が弱い」などと自分を責めてしまったり、自己嫌悪に陥ったりすることもありますが、そんな必要はありません。

人間の身体に備わっている「ホメオスタシス機能」という高度なシステムが原因であることを知れば、停滞期やリバウンドが起こるのは当然のことと言えるからです。

ダイエットを成功させるためには、できる限りホメオスタシス機能が作動しないように、ゆっくりとした体重減少を目指すこと、あるいはリバウンドがあっても再度のリバウンドに注意しながら、あきらめずにダイエットを続けることが大切です。

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